第490章 立ち回り

福江博は、雲田水介以上に卑劣らしい。こいつは、さらに厄介だ。

千葉清美が雲田幸也に会うには、福江博と駆け引きするしかない。

「福江さん。回りくどいのはやめましょう。どうしたら、雲田幸也に会わせてもらえるんですか。条件を言ってください」

「千葉さん、最初からそう言えばよかったのに」

胸の奥がむっと詰まり、清美は返す気にもなれなかった。

「千葉さん、電話じゃ話が噛み合わない。こういうのは、会って話したほうがいいと思うんだが。どうかな」

今は分が悪い。清美はうなずくしかなかった。

「……わかりました」

「じゃあ、俺たちは――」

「日時と場所は、私が決めます」

言い終える前に遮ら...

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