第491章 強盗

千葉清美は胸の奥で湧き上がる嫌悪を必死に押し殺し、冷静に言った。

「現時点では、雲田幸也さんの腎臓が雫ちゃんに適合するかどうか、まだ分かりません。これから適合検査が必要です。適合して初めて、雲田幸也さんは雫ちゃんに腎臓を提供できます。ですから、雲田幸也さんが同意してくれたら、私が彼を連れて検査に行きます。適合しなければ、提供はできません」

福江博は薄く笑う。

「千葉さん。本来なら、雫ちゃんも雲田幸也も福江家の人間だ。どちらかが病気なら、俺が奔走するのが筋だろう。だが、俺たちも分かっている。雫ちゃんがああなったのは、当時、あんたと福江良平の子どもを助けるためだった。だから、あんたが走り回...

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