第505章 引き渡し

千葉清美はうなずいた。「ええ。わたしも、そう考えていました。でも、福江博と福江翔也が、ここまで厄介ごとを持ち込んでくるなんて……」

マークスは苛立ちをぶつけるように、ソファをドンッと拳で叩いた。「俺に言わせりゃ、福江良平に福江博と福江翔也を叩きのめさせるべきだった。福江家のあの二人のクズ、よくもお前にそんな真似を……」

そのとき、千葉清美のスマホが鳴った。

画面を一瞥し、マークスに言う。「噂をすれば、です」

マークスが眉を上げる。「福江翔也か?」

「ええ、そうです」

千葉清美は指を滑らせ、通話に出た。

受話口から飛び込んできた福江翔也の声は、異様なほど浮き立っていた。「清美! ...

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