第508章 逮捕

守谷栄は励ますように彼女を見つめた。

「清美、何か案があるなら遠慮なく言ってくれ」

千葉清美は守谷栄に身を寄せ、声を落として耳元で計画を告げた。

守谷栄はうなずく。

「いけると思う。やってみよう」

雫ちゃんと雲田幸也が手術を終えて三日目。福江翔也はその知らせを受けるや、大勢のボディガードを引き連れて病院へ乗り込んできた。

入院棟の建物に、ぞろぞろとした一団が現れた瞬間、警備員に止められる。

「すみません。医療施設内での騒ぎはご遠慮ください」

福江翔也は内心で舌打ちした。ここは相手の縄張りだ。C国のA市じゃない。あまり横柄に出るのは得策じゃない。

彼は警備の責任者に笑みを向け...

ログインして続きを読む