第542章 綸が知っていた

ボディガードは慌てて手を振った。

「ち、違います! 裏切ってなんかいません、ボス」

千葉清美は疲れ切ってソファにへたり込み、力のない声で尋ねる。

「じゃあ、何をしたの?」

ボディガードはごくりと唾を飲み込み、苦しそうに言った。

「ボス……あなたが金田誠に誘拐された件を、綸に話してしまいました……」

千葉清美は勢いよく起き上がり、目を見開く。

「なんでそんなことを言うの?! あの子はまだ子どもよ! 衝動的なの、あなたも知ってるでしょう!」

ボディガードは今にも土下座しそうな勢いだった。

「ボス、最初から話すつもりじゃなかったんです。本当に善意で……綸に、早くS市を離れろって言...

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