第599章 殺意

ボディガードは顔色を変えた。

「ボス! やめてください、脅かさないで!」

千葉清美は手を上げ、自分を指さす。

「ボス?」

ボディガードは今にも泣き出しそうだった。

「ボス! お願いです、やめてください! もう二度と皮肉も言いません、貶したりもしません! ボーナス上げろなんて迫ったりもしませんから! ボス! だから……だから絶対、記憶だけはなくさないでください!」

身長一八〇を優に超える大男が、鼻水と涙でぐしゃぐしゃになりかけている。

「ボス……俺のこと忘れても、まあ、それはいいんです。でも福江良平のことだけは忘れちゃだめです。特にそっちです。もし福江良平を忘れたら、あの二人は…...

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