第561章 元夫

福江良平は病室を出て、金田介利のもとへ向かった。

病室にはボディガードが残り、千葉清美に付き添っている。

千葉清美は大きく息を吸っては吐き、まるで喉を誰かに締め上げられているみたいだった。

「丙……どうして菅原言にあんなことをするの? どうして……?」

胸の奥で、悲しみがじわりと広がる。どうして自分のそばにいる人は、いつも不幸に遭うのだろう。自分が、誰かに災いを運んでしまうのだろうか――。

    *

福江良平が城館へ戻ると、金田千児がぱっと顔を輝かせて駆け寄ってきた。

「良平、帰ってきたの? お父さん、いつ退院するの?」

良平は冷えた視線を向ける。

「千児。菅原言って医者...

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