第595章 すべての結末

運転手は「はい、若様」と応じた。

この区間の道路は、車の数も多くない。

キャデラックは、前を走るウェディングカーに追いつきそうになっていた。

その瞬間――斜め横から大型トラックが飛び出し、ウェディングカーめがけて一直線に突っ込んだ。

キャデラックの中で、金田太輔と運転手は目を見開いたまま、目の前の光景を信じられずにいた。

あれは明らかに、ウェディングカーを狙っている。

トラックは一度きりでは終わらず、何度も何度も、執拗に車体へ体当たりを繰り返した。

小さなウェディングカーは、見る影もないほど歪み、潰れていく。

「――くそっ!」

金田太輔は怒鳴り、ドアを引き開けて飛び出した。...

ログインして続きを読む