第126章 プレイボーイ

(牧野結菜の視点)

平山里穂子は、さっと話題を切り替えた。

「もうあいつの話はいい! 裁判のことはあいつが前に立ってくれてるし、私たちは余計な心配しなくていいの。行こ! 今日ね、思わぬ臨時収入が入ったんだ。街でいちばん旨い和牛、奢ってあげる。厄落とし!」

有無を言わせない勢いで、彼女は私の手を掴み、そのままピンクのスポーツカーへ引っ張り込む。

三十分後。

私たちは市中心部の和牛料理店に着いた。個室は静かで、外の気配も遮られている。

真っ赤な肉が鉄板の上で「じゅう……」と音を立て、香ばしい匂いがたちまち部屋いっぱいに広がった。

里穂子は慣れた手つきで肉を返しながら、目をきらきらさ...

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