第127章 女をいじめるほどじゃない?

(牧野結菜の視点)

キッチンから、ふわりと湯気に乗った匂いが漂ってきた。

料理がいくつも並んでいる。どれも平山里穂子の好物だ。スペアリブ、手羽先、エビ、それに野菜炒め。

里穂子はダイニングテーブルに陣取り、勢いよく頬張りながら口いっぱいのまま文句を言う。

「結菜、あんたのご飯、うますぎ! うちの兄貴の、金だけ投げてくるクソ野郎より一万倍マシ!」

フォークでスペアリブを突き刺し、腹を立てたように振り回す。

「ほんっと昔っからあの性格でさ、マジでムカつくの。いい? 結菜、今度会っても遠慮しないで、存在しないものとして扱って。もしまた絡んできたら私に言いな。歯全部折ってやるから」

私...

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