第134章 彼は1時間待った

(福山真司の視点)

実家の自室に閉じ込められて、もう何日目なのか分からない。

カーテンは半分だけ引かれていて、外の光は隙間から無理やりねじ込むように差し込み、床に細い白線を一本だけ引いていた。俺はベッドの端に腰を下ろし、その線をぼんやり見つめる。朝から昼にかけて、白線は窓際から部屋の真ん中へじわじわ移動し、またじわじわと縮んでいった。

また一日が終わる。

スマホの画面がふっと点いた。反射的に、ほとんど飛びつくみたいに開く。

秘書の岩瀬卓也から届いた写真だった。

【福山社長、確認できました。牧野さんは本日、杉浦晴陽さんと会食。平山里穂子さんも同席しています】

写真の中では、三人が...

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