第196章 突然の出会い

(牧野結菜の視点)

土曜の夜。私はソファに丸まり、デザインのラフをめくっていた。

そのとき、スマホがぶるっと震える。

画面には平山里穂子のアイコン。

しかも感嘆符だらけのメッセージが連投されていて、ただ事じゃない空気が文字から漏れていた。

『結菜! ねえ、クルーズ船パーティーで誰に会ったと思う?!』

返す間もなく、次が来る。

『岩本源!!! あのクソ野郎、いきなり私の腰抱いて、みんなの前で「妹を迎えに来た」って言ったんだけど?!』

怒りから取り乱すところまで、使えるスタンプを全部貼り付けたみたいな勢いだった。

私は「?」だけ返した。

直後、着信。彼女は文字じゃ足りなくなっ...

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