第239章 自業自得

【福山真司の視点】

会議室では、表情ひとつ変えずにペンを回していた。指先はぶれない。

カランとの取り決めは順調にまとまり、安島浩司は終始、俺だけを見ていた。福山圭は隣に座っていたが、最初から最後まで一度も口を挟まない。――いや、挟めなかった、が正しい。

会議が終わり、皆が散っていく。

俺は最後に会議室を出た。廊下を歩きながら視界の端で捉えたのは、エレベーター前に立つ福山圭の姿だった。整った笑みを貼りつけ、通りかかる役員一人ひとりに丁寧に挨拶している。まるで、さっきの会議で公然と脇に置かれたことなど、最初からなかったかのように。

俺は見ない。

映像を流したのが誰か、わかっている。

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