第240章 自ら非を認める

【福山真司の視点】

岩瀬が外から戻ってきたとき、手には印刷された世論動向レポートの束があった。

「真司様、幸村千弘のほうが動きました」

俺は目を上げる。

「病院の廊下の中ほどにある空き病室にデスクを持ち込んで、モニターを三台並べてます。幸村グループの株価と世論を張り付きで監視しているようです。それから――福山守のほうが、旧市街再開発プロジェクトに幸村グループを共同出資で引き込もうとした件。資金不足は三億、即答で断られました。担当を替えて再交渉しても、門前払いです」

福山守は、幸村の金で福山を立て直したい。だが幸村千弘は馬鹿じゃない。内輪揉めの最中の身内経営の会社に、金を突っ込むわけ...

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