第68章 彼女はいったい何の専攻なのか

(牧野結菜の視点)

杉浦グループのデザイン部。まとめ上げたデザイン初稿とコンセプトの構成案を抱え、部長室のドアをノックした。

「どうぞ」

青山明はパソコンに向かったまま書類を確認していたが、私だと気づくと、いかにも業務的な笑みを浮かべた。

「青山部長。『星の海』プロジェクトの初期デザイン案です。いちどご説明させてください」

彼は少し意外そうに眉を上げた。難度の高い案件で、期限は三日。最低でも二日はかかるだろうと踏んでいたのだろう。まさか一晩で図面まで起こしてくるとは思っていなかったはずだ。

青山部長は資料を受け取り、さほど興味がなさそうにページをめくった。けれど一枚目を見た瞬間、...

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