第99章 ひざまずいて俺に頼め

(福山真司の視点)

取調室の蛍光灯が、目の奥を刺して痛い。白い壁、白い机、白い灯り。何もかも白すぎて、逆に胸がざわつく。冷えたパイプ椅子に座ったまま、俺は口を閉ざした。

警察が何を聞いてきても、返す言葉は同じだ。

「弁護士を呼べ」

三十分後、岩瀬と弁護士チームが駆け込んできた。岩瀬の顔は紙みたいに真っ白で、スーツの襟は歪み、額には汗がびっしり浮いている。

弁護士も険しい顔をしたまま俺の隣へ来て、身をかがめ、声を落とした。

「福山社長、平山さんの主張は大半が裏付けを欠いています。ただ、マンションへの無断立ち入りと、人前で脅迫した事実は残っています。最も有効なのは、相手方から許しを得...

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