第262章

だが、それが白井雪葉の出した答えである以上、自分はこれ以上干渉すべきではないのだろう。

白井雪葉の自宅に戻ると、山崎景年は手早く自分の荷物をまとめ、そのまま部屋を後にした。

去りゆく山崎景年の背中を見つめ、白井雪葉は堪えきれずにその場で泣き崩れた。

なぜ二人は、普通の恋人同士のように過ごすことができないのか。彼女にはどうしても理解できなかった。

二人の間には、確かな溝がある。だが、具体的に何が狂ってしまったのか、いくら考えても答えは出なかった。

自身が口にした通り、一度距離を置き、頭を冷やしてお互いの関係を見つめ直すことこそが、今の二人にとって最善の選択なのかもしれない。

一方、...

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