第363章

ドカッ、バキッ、ドゴォッ。

丸太のような拳が、容赦なく振り下ろされる。

地に伏した白井弦羽は、口の端から流れる血を拭い去り、ひきつった凄惨な笑みを浮かべた。

「ハハハハ……」

彼は天を仰ぎ、狂ったように笑い声を上げた。

さんざん笑い転げた後、氷のように冷たい視線を水原拓真へと突き刺す。

「図星だろう。あの時の真実がどうだったか、お互いよく分かっているはずだ。黒川綾の善良さを利用して騙し、彼女の父親を死に追いやり、会社を倒産させてすべてを奪い取った。そして、自分の玩具にしたんだ……」

「黙れ」

水原拓真は疾風のごとく距離を詰め、再び激しい拳の雨を降らせた。

「俺の事に貴様は関...

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