第368章

「あなた……どうしてここに?」

しばし呆然とした後、黒川綾は眉をひそめ、心に抱いた疑念を口にした。

白井弦羽は口元に柔らかな笑みを浮かべた。「歓迎されないかな?」

黒川綾は笑って答えず、自らコーヒーを二杯淹れてテーブルに置いた。

「ただ、不思議に思って。普通に考えれば、私が盗作騒動に巻き込まれている今、誰もが私を避けるはずなのに……」

「俺たちは協力関係にある。君にトラブルが起きたと知って、どうして避ける必要がある?」

白井弦羽はコーヒーを手に取って一口啜ると、一歩前に出て身を乗り出し、黒川綾に近づいた。「水原拓真は君を愛していると思っていたが、どうやらその程度のようだ。事態がこ...

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