第377章

 賑やかな休日、遊園地は黒山の人だかりだった。

 水原拓真と黒川綾が輝星の手を引いて現れると、瞬く間に周囲の視線を釘付けにした。

 誰もが振り返るほどの美男美女。二人が並ぶだけでも絵になるというのに、その間にいる輝星もまた、人形のように愛らしい顔立ちをしているのだから無理もない。すれ違う人々の目は、無意識のうちに彼らへと引き寄せられていた。

「わあ、きれい。きれいなお姉ちゃんと、きれいなおじちゃん」

 子供特有の無邪気な声だった。

 一人の幼い女の子がタタタッと駆け寄ってきて、黒川綾の手を握った。無垢な瞳をぱちぱちと瞬かせる様は、たまらなく愛らしい。

 黒川綾はしゃがみ込み、思わ...

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