第452章

怒号が響き渡る。その場にいた臆病な女たちは腰を抜かして床にへたり込み、男たちも何が起きたのか理解できず呆然と立ち尽くした。

目の前の老人が、あろうことか自らの首を掻き切ったのだ。

ドクドクと湧き出す鮮血が、瞬く間に床を赤く染め上げていく。

血溜まりに倒れる老執事は、血走った両目をカッと見開き、呪詛を吐き出した。

「水原拓真、この悪党め! あれほど多くの命を奪っておいて、貴様だけは絶対に報いを受けるぞ、絶対に……」

ヒステリックな怒声。

その最期の言葉を言い終える前に、彼の命は完全に途絶えた。

見開かれたままの双眸——眼球が飛び出んばかりに突出した、凄惨な死に顔だった。

「きゃ...

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