第455章

パンパンパンパン。

中から絶え間なく漏れ聞こえる激しい音に、山崎丈司の胸は早鐘のように鳴り響いていた。

結局のところ、ただのふしだらな女ではないか。何が清楚なふりだ。

ガラス窓越しに絡み合う二つの人影を見つめる。彼らが動きを止め、そこに横たわったのを見計らい、彼は勢いよくドアを押し開けた。

ベッドに寝そべっていた山崎丈巳はビクッと体を震わせ、入り口に立つ人影に気づくと、慌てて布団を引き寄せて自分の体を隠した。

吉野文詠もその時になってようやく状況を察し、口元に薄い笑みを浮かべた。

「これはこれは、我らが山崎殿」

山崎丈司は少しずつ歩み寄り、目の前の光景を睨みつけながら眉を深くひ...

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