第481章

いまだに状況が呑み込めていない様子の黒川綾を見て、吉野文詠は一枚の写真を差し出した。

「すごくグロいけど、一体誰がやったんだろうね」

写真に写っているのは、もはや原形を留めていない、ただの肉塊の残骸。

まるで挽き肉のようだった。

ぐちゃぐちゃだ。

黒川綾は瞬きを繰り返し、ようやく自分の声を取り戻す。

「つまり、これってあいつの……?」

吉野文詠は力強く頷いた。

なんてこと。

あの男がろくでなしなのは間違いないし、全身を挽き肉にされても自業自得だ。だが、よりによって『あそこ』だけがピンポイントで潰されているなんて。

一体誰が?

ある人物のシルエットが脳裏をよぎる。

昨夜...

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