第485章

部屋の中に、異様な静寂が突然降り下りた。

しばらくして、むせび泣く声が響いた。

「いつになったら、確実に助けてくれるんだよ?」

山崎丈巳は顔中を涙で濡らし、哀れな様子で泣きじゃくっていた。

兄弟は幼い頃から、互いだけを頼りに生きてきた。

山崎丈司にとって、彼は単なる弟ではなく、息子のような存在だった。手塩にかけて育ててきたのだ。

弟の泣き崩れる姿を見て、丈司の胸は激しく痛んだ。

「必ず奴らに代償を払わせてやると約束する。だが、今はまだその時じゃない。もう少しだけ、俺に時間をくれ」

「分かった、あんたを信じるよ」

部屋は徐々に静まり返り、男のすすり泣く声だけが聞こえるようにな...

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