第496章

黒川綾はまつ毛を微かに震わせると、細い腕を水原拓真の首に回し、彼の喉仏を軽く甘噛みした。

その触れるだけのキスが、何かのスイッチを入れたかのようだった。彼の漆黒の深い瞳が、妖しい光を帯びて瞬く。

「続きをするぞ」

低く嗄れた声には、底知れぬ色気が漂っていた。

黒川綾はふっと微笑むと、身を起こして彼の腰に跨り、その薄い唇に赤い唇を重ねた。そして片方の手を、引き締まった筋肉に沿ってそっと下へと這わせる。

骨ばりのない柔らかな手が両脚の間へと辿り着き、彼女は手慣れた様子でベルトを外した。

女の身体から漂う微かな香りが鼻先をくすぐり、その小さな手が火を点けるかのように胸元を弄ぶ。

水原...

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