第505章

輝星は顔を上げ、期待に満ちた眼差しを向けている。

黒川綾はためらうことなく頷いた。

「もちろんいいわよ。私たちは家族なんだからね。何を着たいかパパとママに言ってごらん。パパが叶えてくれるわ」

絶対にこの子をがっかりさせてはいけない。

水原拓真を警告するようにちらりと睨む。

「やったあ! じゃあやっぱりトラの服にしようよ。僕、百獣の王が好きなんだ」

それから、輝星は花畑を舞う蝶のように飛び回り、あっという間に三着の服を見つけ出した。

ただ……そのセンスは、あまりにも個性的だった。

三着ともトラの着ぐるみである。

しかし、ド派手なヒョウ柄や……奇抜すぎる配色には、さすがにお世辞...

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