第508章

広々とした馬場。

水原拓真は黒川綾を乗せ、猛スピードで馬を駆っていた。

美男美女の並び立つ姿は絵画のように美しかったが、一部の人々の目にはひどく気に障るものとして映っていた。

「まったく、あの人たちったら。家でイチャイチャするだけじゃ飽き足らず、外でも見せつけるなんてね」

「本当よね。こっちの身にもなってほしいわ。そういえば昨日、一通のメールが届いたの。『自分の子供はしっかり見ておけ、さもないと誰かにしつけられるぞ』って」

「はぁ、運がいい人は違うわね。同じ女だっていうのに、あんなに優雅な暮らしぶりだなんて」

自分だって夫の腕に抱かれ、馬に乗って風を切ってみたい——彼女たちは密か...

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