第510章

「皆様が投資家として、長期的な展望を見据え、手元の資産を増やすことを目的とされているのは重々承知しております。実は今、さらに大規模なプロジェクトを抱えておりまして、皆様、ご興味はおありでしょうか」

白井弦羽は、一部の資料を一同の前に差し出した。

それにざっと目を通した面々は、一様に怪訝な視線を交わした。

無理もない。白井弦羽が今回立ち上げようとしている新規プロジェクトは、水原拓真の手がけているものと酷似していたからだ。

いや、瓜二つと言ってもいい。

このプロジェクトが実現すれば、水原拓真の最大の競合となるのは火を見るより明らかだ。

これまで水原拓真が取ってきた辣腕ぶりは周知の事実...

ログインして続きを読む