第521章

双子だなんて。

男女の双子ならもっといいのに。

林田安織は愛おしそうにお腹を優しく撫でた。

「何があっても、絶対にこの子たちを無事に産まなくちゃ」

そこへ電話のベルが鳴り響いた。

林田当主からのメッセージだ。

あの馬鹿ども、わざわざお祝いをしようだなんて。

林田安織は最初断ろうと思ったが、ふとあることを思い出し、あっさりと承諾した。

昼、一家は揃って大きな個室に集まった。

広々とした空間のなか。

林田当主は喜びで口元を緩めたまま、林田の奥さんの手を握りしめた。

「我が家は二重の喜びだ。それに、二人の子供は歳も近いし、一緒に育てば絆も深まるだろう」

娘が水原拓真の子供を...

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