第523章

「クズ」

白井秋子は目の前の人間が信じられないとばかりに顔を歪めた。

「今、なんて言ったの? もう一度言ってみなさい」

「何度だって言ってやるわよ! あんたなんか、ただのクズよ!」

白井寧々は完全に理性を失い、殴りかかろうと前に出た。

しかし、その手が頬に届くよりも早く、白井秋子の冷酷な平手が閃いた。

パァンッ。

乾いた音が響き、白井寧々は床に叩きつけられた。彼女は憎悪に満ちた目で相手を睨みつけ、ギリッと歯を食いしばる。

「いいわ……覚えてなさいよ。絶対に、絶対に許さないんだから!」

逃げ出そうと身を翻したものの、すぐに腕を掴まれ引き戻される。

白井秋子の顔には、底知れぬ...

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