第587章

「……あっ」

艶めいた喘ぎが部屋にこだまする。

今の林田月香は、誰かに聞かれるかもしれないなど構っていられなかった。ただ、理性を手放してしまいたい。その一心だった。

男はソファに腰を下ろし、乾いた喉を鳴らしながら、目の前の女が自分で自分を慰める様をじっと眺めていた。じりじりと堪え続け、しばらくして限界が来る。乱暴に林田月香を引き寄せ、そのままソファへ押し倒した。

男は服を脱ぎ捨て、あっという間に裸になる。次の瞬間、腰を突き出し、女の中へと押し込んだ。

一つになる瞬間。

林田月香の声がさらに甘く、さらに大きくなる。自分が小舟になって、海に投げ出され、波に流されているような感覚。

...

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