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モーガン

ツネオは私の言葉に少し困惑しているようだったが、しばらくの間、私たちは何も言わなかった。やがてツネオは、暖炉の火の番をするためにその場を離れた。火をいじる彼の背中を見つめながら、私は全てが重くのしかかってくるのを感じずにはいられなかった。私の中でパイラが身じろぎし、その気配は意識の奥底へと遠のいていった。迫りくる「集会」だけではない――タロフとパイラに繋がれた今、自分たちの人生をどれだけ自分たちでコントロールできるのかという不安が、暗い影を落としていたのだ。

ソファに座りながら、私はここに至るまでの道のりを振り返った。他人同士で、互いに深く疑い合っていた最初の頃を思うと奇妙な気分...

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