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ツネオ

宮殿の主要部へと戻る間、タロフの言葉の重みが心に残り続けていた。彼がそう感じるのも無理はない。その想いがどれほど辛いものか、俺には痛いほど伝わってきた。パイラが不在の間、ずっと俺の心の奥底で休眠状態にあったとはいえ、それは拷問以外の何物でもなかっただろう。彼らの愛こそが、母上が亡くなった後、父上が辛うじて命をつないでいた理由の根幹だった。だからこそ、自分の伴侶となる不死鳥を見つけることが何よりも重要だったのだ。「天の羅針盤」の他の支配者たちがかつては敵同士だったとは、初耳だった。俺は歩みを進め、天界の歴史と人間界との関係が描かれたタペストリーの前に立った。

これまでに百回は見たこと...

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