CH150

ハヤト

ツネオとモーガンが出発した瞬間、空気の流れが変わったのを感じた。彼らがいなくなることは、今後の私たちにとって大きな意味を持つ。だが、ようやく彼らが邪魔されることなく、二人きりで新婚の幸せな時間を満喫できるようになったのは喜ばしいことだ。

ハルカがため息をつきながら、俺に寄りかかってきた。「なんだか申し訳ない気分だわ」

俺はその言葉に、思わず笑声を漏らした。「時間がかかりすぎたからかい?」

「それもあるし、他にもいろいろと……」彼女はまたため息をついた。俺は彼女の背中をさすり、その体の中で張り詰め始めた緊張を感じ取った。

「すべてうまくいくさ」

「あなたのその楽観的なところ、...

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