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モーガン

銅鑼(ドラ)の音が鳴り響き、まるで巨大な文字盤の上にあるかのように、時計全体が目に見えるほど動いた。空もまた、その姿を変えた。天界の空がつねに奇妙であることは以前から感じていたが、時が経つにつれてその異様さは増すばかりだった。

昼食時の日没、真昼の日の出、その他あらゆる不可解な現象。だが、空がこのように奇妙な振る舞いを見せているのは、「会合」のせいか、あるいはこの領域における何らかの不均衡のせいかもしれない。

遠く、ドラゴンの領域の中央付近の端に、柔らかく渦巻く光が見えた。

「あれは何?」

『天界とこの世界を繋ぐポータルの始まりよ』パイラが言った。『もっとも……こんなに早く...

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