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モルガン

ヒロの落ち着き先が決まると、私はマヤとアーニャを探しに向かった。ヒロがシャン先生のところでの用事を済ませたら、彼の面倒を見てくれるようあらかじめ伝えておくためだ。それから私は、霊薬や天界の果実の備蓄を移動させたり準備したりする作業を手伝った。

シャン先生と一緒にいるヒロの姿が何度か目に入り、思わず笑みがこぼれた。彼がこれほど素早く環境に順応していく様子を見ていると、誇らしさと喜びが入り混じり、胸が締め付けられるような思いがした。彼にとって、ここは今までとは全く違う世界だ。ここでうまくやっていけるだろうとは願っていたが、アデルやゴロー、そして全ての記憶から離れてここにいることが、...

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