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モーガン

ドラゴンたちは不安げに顔を見合わせた。

「襲撃があったの」私は言った。「エリアが関わっていたわ」

「今は捕らえたのか?」

私は頷く。「監視下に置いてある」

「そうか。宮殿があのような状態だ、彼が逃亡を企てる前に急いで事を進めるべきだな」

彼は群衆の方へと向き直った。

「皆の者」ツネオは続け、その口調は威厳あるものへと切り替わった。「今日成し遂げたことを誇りに思うがいい。冥界協定は終わり、我々はこうして立っている。祝うには十分な理由だ。日の出と共に宴の準備を始めよう」

私は群衆の端に立っているユウマに視線をやった。彼の顔は完全なる困惑に覆われていた。その目はツネオと私の間をせわしな...

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