CH6

モーガン視点

私は洞窟の中をよろめきながら進んだ。肺が空気を求めて喘ぐ。焦げた肉の鼻をつく臭いがまだ充満していて、喉がカラカラに乾いていた。身震いし、雨と雷の音に向かって階段を這い上がる。不均等な地面を蹴る足音が響く。振り返りもせず、速度も緩めなかった。遠くへ行けば行くほど、助かる確率は上がるのだ。

ついに洞窟の出口から外へ飛び出した。激しい雨が容赦なく体に打ちつける。私は空を見上げ、一瞬呆然とした。まるで父が死んだ数日前のあの日に、時間が巻き戻ったかのようだった。

キャラバンの姿は消えていた。車輪の跡さえ見当たらない。胃がひっくり返るような感覚に襲われる。あれほどの死体を、これほど早く...

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