CH74

ツネオ視点

俺は彼女の額に口づけ、その思考を追い払ってから、テーブルを回り込んで二人に加わった。

「あなたも覚えたいの?」とカイが尋ねてきた。

カイはモーガンの向かいに座り、小さな手で慎重に駒を並べていた。子供の頃に見たことのあるゲームだ。父上や、気が向いた時のケイジを相手によく遊んだものだ。

「遊び方は知っていると思うよ。普段は本物の盤と駒を使うんだがね」私は果物鉢から一つ手に取った。「だが、このバージョンの遊び方も悪くない」

俺はその果物を口に放り込み、溢れた果汁を舐めとった。モーガンの視線が俺に釘付けになる。目は大きく見開かれ、頬は上気している。なんとも危険な眼差しだ。俺は彼女...

ログインして続きを読む