第166章 氷結した

 渡辺千咲はまるで氷室にいるかのように全身が冷え切り、中島暁は太陽に焼かれているかのように全身が熱を帯びていた。

「さ、寒い……」

 渡辺千咲は思考まで凍りつきそうだった。四肢は凍えてこわばり、指一本曲げることさえできない。

 中島暁が手を伸ばし、彼女の腕の下から柔らかい腰を抱きしめた。彼は少し強く抱きしめすぎたせいで、二人はもつれ合うようにベッドへ倒れ込んだ。

 ただ、中島暁が下で、彼女が上という体勢だった。

 衣服越しに、燃えるような体温が圧倒的な勢いで押し寄せてくる。その体温は常人の限界をはるかに超え、なおも上昇し続けている。

 渡辺千咲の氷のような体温は急速に下がり、二人...

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