第178章 重荷を背負って進む

パン、パン……銃声が響いた。

渡辺千咲の射撃の腕は相変わらずひどいもので、さらに今回は相手が意図的に避けていたため、まったく当たらなかった。

しかし、男の放った弾丸はすでに彼女の腕を撃ち抜いていた。

ブシュッ~

痛い……。

銃で撃たれるのは本当に痛い。肉にめり込むようなその痛みは、人の脳を一瞬真っ白にさせる。

彼女は腕の痛みを堪え、ホールのソファの後ろに隠れた。

ソファは銃弾を受け、中の綿がめちゃくちゃに飛び散っている。

生きている人間の前で空間に入ることはできない。

この世界で異能が使えないのと同じように。

彼女はソファの側面から身を乗り出し、さらに数発撃った。

その...

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