第179章 中島暁の銃法は神の如し

「マスクをつけろ」

火事で恐ろしいのは、火そのものではなく煙だ。

中島暁と渡辺千咲が共に装備を整えると、彼女は中島暁を連れて元のホテルへと転移した。

ただ、そこは既に濃い煙が立ち込め、床にはあのテロリストの死体が転がっていた。

中島暁は床に落ちていた銃を拾い上げる。

その時、廊下の煙感知器がけたたましく鳴り響き、スプリンクラーから水が噴き出し始めた。

パン、パン。

外から銃声と悲鳴が聞こえる。渡辺千咲の推測通り、状況がおかしいと見て隠れていた者たちがいたようだ。

しかし火災が発生し、彼らはやむなく危険を冒して飛び出したところを、テロリストたちに情け容赦なく殺害されていた。

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