第180章 飛行機に乗るのはH国人だけ

二人のテロリストを片付けた後、彼らはホテルを離れ、隣のプールの休憩エリアへと移動した。

つい先ほど救出された母娘は、燃え盛る炎を見つめながら、自分たちが生き延びたことが信じられない様子で、九死に一生を得た恐怖に震えていた。

「おい、起きろよ? 提出する物があるんだろう?」

「おい! 死ぬな!」

渡辺千咲が地面に横たわる男に呼びかけるが、彼は全く反応しない。額に触れてみると、どうしてこんなに熱いのだろうか?

彼が自ら爆弾のスイッチを押し、死を恐れぬ眼差しで全てを一人で背負い込んだ時のことを思い出す。

「どうしたの?」渡辺千咲は眉をひそめた。

「俺が見てみよう」中島暁が重々しく言っ...

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