第190章 そんなに簡単?

日高詩が店を開くとなれば、きっと小さいものではないだろう。

しかし、彼女の仕入れる品物は……。

「私に供給元になってほしいってこと?」と渡辺千咲は言った。

日高詩は、賢い人間と話すのが好きだ。察しが良く、余計な回りくどい話がない。

「そうよ」

渡辺千咲も宝石店を開いたことがある。もっとも、そこで売っていたのは安物のアクセサリーばかりで、宝飾品とは呼べないものだったが。

「来年ね。お店を開くなら大量の商品が必要になるでしょう」

「私も交渉しに行かないと」

日高詩は頷いた。渡辺千咲がこれほど早く同意するとは少し意外だったが、品物を持ってきたのは渡辺千咲なのだから、この仲介業者を外...

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