第199章 家を守り国を護る

千登は、渡辺おばあさんからお年玉をもらえなかったのを見て、不満そうな顔をした。

「おばあちゃん、どうしてケチになったの」千登は唇を尖らせて言った。

渡辺おばあさんは気まずい表情を浮かべた。可愛い孫をがっかりさせたくはないが、振り返ると、リビングにはもう誰もいなかった。

渡辺千咲は夜闇生良を連れて二階へ上がっていた。寝室は埃っぽく、彼女の子供の頃の写真や、小さな風鈴が飾ってある。

女の子の部屋というのは、どうにも不思議なもので飾り付けたがるものだ。

千登は唇を突き出したまま、いくつかのポチ袋を手に戻っていった。

その小さなポチ袋には、どれも千円札が入っているだけだった。

「渡辺信...

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