第201章 最も楽しいこと

「あなたのお兄さんはこのことを知ってるの?」渡辺千咲が言った。

彼女はこの件についてとやかく言うことはできなかったが、与えるべきサポートは惜しまないつもりだった。

「知ってる。おばあちゃんも。兄はひと暴れしたらしいけど、父がお金を出して兄に家を一軒買ったの」

「最初に気づいたのは、なんと兄だったのよ。兄は家のことじゃなくて、母さんを悲しませたくなかったからだって言ってた!」

はあ、なんとも現実的な話だ。

「おばあちゃんは言うわけないわ。母さんに世話してもらってるのに、母さんにこのことを知らせるはずがないもの」

「母さんが言ってたわ。最初に応援してくれたのは、あなただけだって」

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