第233章 気絶したのに、まだ彼女にキスしたいのか?

渡辺千咲は全身が凍てつき、血まで凍ってしまったかのような感覚に襲われた。氷系統の異能に目覚めて以来、たとえ真冬の氷点下数度でも薄着で平気だったというのに。

今、空間全体が七色の光で絶えず流動している。

だが、夏晴は全身が冷え切っており、空間の動向に注意を払う余裕はもはやなかった。彼女は布団に潜り込んだ。

しかし、その布団はただの薄いシーツ一枚に過ぎない。

なにしろここはY国。厚い布団をかける者など誰もいないのだ。

彼女はただただ体を丸める。

体はまるで氷室に落ちたかのようで、指先はこわばり、頭はぼんやりとしていた。以前、空間がアップグレードした時は、彼女自身には何の問題もなかった...

ログインして続きを読む