第235章 副軍区長渡辺千咲

「なんてこと」

月島雨は専門機器で渡辺千咲の血液を検査し、そのデータレポートを見て、全身が震えるほどの衝撃を受けた。

彼女は手袋と防護マスクを外し、印刷した検査報告書を手に、夜闇瞬の元へと駆けつけた。

「隊長!」

月島雨の慌ただしい様子に、夜闇瞬の心はわずかに引き締まり、眉間に皺を寄せた。何か悪い知らせを聞かされるのではないかと恐れたのだ。

「渡辺千咲の血液検査報告書です。結果が出ました」

「どうだった。深刻なのか? 治せるのか?」

どんなことがあっても、渡辺千咲の病は治さなければならない。いざとなれば、自分の功績を使い、国療院のあの爺さんたちに頼み込むまでだ。

あの者たちは...

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