第240章 謎の小空間が一つ増えた

 渡辺千咲が何かを言おうとしたその時、ふと中島暁の手が彼女の顔に移動してきたのを感じた。

 渡辺千咲の体はこわばり、温かい手のひらが頬にぴたりと添えられる。その鮮明な感触は、まるで彼女自身に火を点けるかのようだった。

 二人ともそれ以上は話さず、中島暁の喉仏が上下に動いた。

 渡辺千咲もまた、緊張から指をきゅっと握りしめる。

 空気中の温度が、静かに上昇していくようだった。

 中島暁はおとなしくなった渡辺千咲を見ると、その二つの氷のような青い瞳を輝かせた。まるで彼女に吸い込まれてしまいそうだ。

 渡辺千咲の青い髪の先端から、少しずつ色が上へと広がっていく。

 最終的に、髪全体が...

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