第25章 写真は彼なのだろうか?

中島暁は早々とあの少女を探しに行った。他の子供たちのように、いつもぼんやりとした表情を浮かべているのとは違う。

この少女だけは、その瞳がひときわ明るく輝いていた。この廃墟と化した世界にあって、まるで一筋の希望の光のようだ。

「君の名前は?」

少女は首を横に振った。自分の名前を知らないのだ。

「千咲姉ちゃんっていう人が、これを君に渡してくれって」

中島暁は小さな箱を少女の傍らに置いた。

彼にとっては大した大きさではないが、四歳の少女には小さくない。

少女は訝しげな顔で床の箱を見つめ、中に何が入っているのか分からない様子だ。

中島暁は目の前の傷ついた子供を見て、優しい声で言った。...

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